
2025年4月からディレクターとして活躍する橘美那さん。
テレビ朝日、土曜日の報道番組「サタデーステーション」ではどのような仕事をしているのか?またAD時代どのような苦労があったのか色々と聞いてみました!
Q 橘さんが今の番組でディレクターを任されるまでの経緯を教えてください。
フジテレビ・朝の情報番組「めざまし8」で5年間のAD経験を積んで、ディレクターになりました。AD時代は、「その日一番大きいニュースを扱う班」に長い期間在籍しました。この班でロケ準備・ロケ同行・資料集めに、過去のニュース映像を使用するための許可取りなど、放送に向けてディレクターの業務をサポートしました。
AD2年目は、フロア担当としてスタジオの演出に携わりました。そしてAD4~5年目には、チーフとして後輩をまとめる立場を経験し、ディレクターになるための研修を経て、6年目の春にディレクターになりました。
Q 実際どのような業務を行っているのですか?
現在は「サタデーステーション」でディレクターを担当しています。
まず、週頭の会議で、1週間で起きたニュースなどを調べて提案します。
その後、番組内で取り上げるニュースが決まると、取材先の選定やリサーチを進め、どのような切り口で伝えるべきかなどを考えます。
そして放送前日や当日に、取材のため現場へ足を運び、関係者へのインタビューや撮影を行います。
取材後は原稿作成やテロップ制作、編集作業を進めてVTRを完成させます。
報道番組は放送直前までニュースが動くこともあるため、最新情報を反映しながら準備を進めるのでそこが一番緊張感もあり大変ですね。
また、VTR制作だけでなく、スタジオ演出やCG・フリップ制作などに携わることもあります。放送終了後にはスタッフで反省会を行い、より良い番組づくりにつなげています。
Q AD時代にどのような苦労があってディレクターになれたのですか?
番組に入った当初は本当に何も分からず、とにかくオンエア前日から放送までの徹夜に慣れることや、テレビ局ならではのシステムを覚えるのに必死でした。
チーフADになってからは、ADとDの間に入って橋渡し的な役割をこなしながら、自分がディレクターになるための勉強もおこなうため、日々の仕事が多く大変でした。時事ニュースの内容をしっかりと把握していないと、ディレクターから求められることが理解できなかったり、資料を集めることが出来ないので、常に勉強して先輩やディレクターから言われたことだけでなく、先回りして考え、自発的に行動することを心がけていました。

Q 今の番組で「やり甲斐」を感じたことを教えてください。
サタデーステーションの魅力は、自分が取材したニュースを全国の視聴者へ届けられることだと思います。
ディレクターとして立案から取材、構成、編集まで携わることができるため、自分の視点や問題意識を番組の中で形にすることができます。時間をかけて取材した内容が放送され、多くの方に見てもらえたときには大きな達成感があります。
これまでには時事問題や気象のニュースを担当することが多く、現場取材からVTR制作まで一貫して携わりました。放送までの準備は決して簡単ではありませんが、多くのスタッフと意見を交わしながらひとつの特集を作り上げていく過程は非常にやりがいがあります。
また、さまざまな現場で多くの方々に取材を行うため、自分自身の視野が広がることもこの仕事の魅力です。ニュースの裏側にある人々の思いや現状を知り、それを視聴者に伝えることにやりがいを感じています。
Q 担当する番組でどんなことが求められますか?
報道番組では、まずニュースに対する高い関心と好奇心が必要です。日頃から国内外の出来事にアンテナを張り、自分なりの視点を持つことが大切だと思います。
また、正確な情報を迅速に整理し、限られた時間の中で判断する力も求められます。ニュースは常に変化しているため、状況に応じて柔軟に対応することも重要です。さらに、社内の人はもちろんですが、取材先の方々や、技術スタッフ、など多くの人と協力しながら番組を制作するため、コミュニケーション能力や報告・連絡・相談も欠かせません。
一人で番組を作ることはできないので、チームワークを大切にしながら仕事に取り組むことが求められると思います。


Q たくさんの人がいる番組で「橘らしさ」をどのように発揮していますか?
企画選びでは、自分がやりたいと思える企画を出すようにしています。自分で出した企画はほとんどの実務を自分が担当することになるので、この取材に行きたい、こういったことを伝えたいと明確に思える企画を選んでいます。例えば、私は生活に身近な新サービスや地域ならではの企画が好きなので、社会派の企画より生活情報系の企画を探す努力をしています。
また、VTRやスタジオでの制作物では、自分の思ったとおりにつくるよう心がけています。まだ新人ディレクターなので、自分が思い浮かんだものに自信が持てず、変かもしれない、こんなことやれないかもしれない、と思うことも多くあります。ただ、そう思ったものでも自分が一度思い浮かんだら必ず声に出して提案・相談するようにしています。そうすると意外と「おもしろいね」って受け入れてもらえたり、私の考えだけでは成り立たなくても、いろんな人の意見を取り入れてブラッシュアップすることで形に出来るからです。そういったところで自分らしさが出せるよう努力をしています。
Q 橘さんはワイズの会社内でリクルート活動のお手伝いもしているんですよね?
インターンシップや採用活動の中で、就活生に向けて私の仕事内容や今までの経験談などを伝える仕事をしています。自分が就職活動をしているときに感じた不安や、実際に働いている人に聞きたかったことは何だっただろうと考えながら話すことによって、今の自分自身を振り返る良いきっかけにもなっていますね。
Q 今後の目標、展望を教えてください。
ディレクターになったばかりで、目の前のことで精一杯ですが、まずはネタ(ニュース)を一本任せられるようになりたいです。今はまだ先輩ディレクターと一緒にネタを担当して、取材や原稿を見てもらうことが多いですが、なるべく早く、自分一人で原稿を仕上げることを目指しています。ネタのジャンルに関わらず、提案から取材、原稿、編集と全て自分の手で出来るようになることが目標です。
また、もう少し広い視点での目標としては新しいコーナーを作ってみたいです。
私自身興味がある、エンタメの企画コーナーが今の番組にはないので、私発信でコーナーを立ち上げてみたいという夢もあります。簡単なことではないですが、いつか実現させたいですね。

